緑化の経緯

緑化活動について

鉱業と緑化の関係

滋賀県米原市に位置する伊吹鉱山は、日本百名山のひとつに数えられ霊峰としても名高い伊吹山の南西斜面を採掘区域としています。伊吹鉱山の緑化の歴史はかなり古いですが、これは、長年鉱山に携わってきた先輩方も含め、我々の社会的な使命感によって行われてきたものです。

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採掘前の伊吹山

伊吹の白ジャレ

伊吹山の下斜面には崩落がみられます。これは、石灰岩採掘以前からあったもので地元では「白ジャレ」といわれたものです。
この「白ジャレ」部分から採掘が始まりました。

右の写真は昭和28年に琵琶湖の方向から撮影された伊吹山です。

昭和28年当時の伊吹山

緑化事業の開始

1971年から採掘跡地の緑化事業に取り組んでいます。これは国内の鉱山において企業自らが緑化に取り組む先駆的な事例であるといわれています。1972年には滋賀県との間で鉱山の緑化を謳った自然環境保護協定を締結しました。

昭和28年当時の伊吹山

緑化の現状

緑化の開始から40年近くが経過した現在、当時植生した箇所には、草木が自生をはじめ、樹木と呼べるまでに成長している箇所もあります。
伊吹山は地域の人々にとっても心の拠り所であり貴重な観光資源でもあるため、今後とも計画的に緑化を進め、地域環境との共生を図っていきます。

2011年5月の上部

1951年 6月
大阪セメント㈱伊吹工場の原石山として開発工事に着工
1970年12月
鉱山道路山側法面に試験緑化
1971年 3月
南面採掘跡の緑化開始
1972年 4月
滋賀県と当社の間において自然環境保全協定を締結
1979年 4月
上部採掘場1,240mより原生植物移植工法による残壁緑化開始
1988年10月
オープンシュート緑化開始
2003年 4月
伊吹工場閉鎖により緑化事業を滋賀鉱産㈱で引き継ぐ